淡路島 室津海岸と南あわじウインドファーム風車探訪 8/26~28 二泊三日の旅【2】二日目 自転車珍道中その2

【その1から続き】

福良から南あわじウインドファームへママチャリで向かう山中、友人の自転車の前輪がパンクしてしまった!!レンタル屋さんに電話して修理だけしに来てもらうということはなぜか思いつかず、とにかく目的地まで押して歩いて行くことに決めた我々。しかしお腹が空きすぎて、何か食べないことにはどうにもならぬ、ということで近辺で食べるところを探すことにしました。

・・・・・・・

なぜ我々はこんな高級そうなホテルの料亭にいるのだ・・・??

安く済ます為に夜は民宿で素泊りして、交通費もできるだけかからぬように自転車レンタルして回っていたのではなかったか・・・??

 


とまあ、それは半分冗談ですが。そのとき僕らは山を越え、淡路西岸の海辺の町:阿那賀というあたりにいたのですが、簡単に食事できそうな店が無い。どうもいくつかあるホテルか旅館のレストランを利用するしかない、ということになり、入口は一見ライトな感じもする?

ホテルアナガ http://www.hotelanaga.com/index.html にママチャリ押し押し&汗だくで入っていったわけです。

駐車場が広いな?とか思いつつ奥に進むと、綺麗なエントランスで、黒い車をドアマンが出迎え、着飾った方々が入って行ってるではありませんか。

正直、これはやばかったかな、と思って車を迂回して歩いていると、そのさっぱりした若いドアマンが、「いらっしゃいませ」と声をかけてくれる。

まあ他を探すのもあれだしと、食事だけできるかと聞き、一応値段も軽く尋ねてみると、和洋あるので一度メニューをご覧になって下さい。とのこと。

誰もママチャリなんて停めてない中、端のほうに駐輪させてもらい中へ。

僕が振った塩がちょっと盛り付けを乱してます
僕が振った塩がちょっと盛り付けを乱してます

メニューを見せてもらうと、まあ心配していたほど高額な値段ではなかったです。お昼のセット的なのは和食の方があるとのことで、丁寧な仲居さんのいる料亭へ。僕は天婦羅淡路ヌードル(写真)を頂きました。新しいご当地グルメである淡路ヌードルはコシのあるそうめん、といった感じで、サックサクの天婦羅と相性ばつぐん!!

とっても美味しかったです!!

友人は天婦羅丼だったかな?とにかく、これで元気が出ました!!

(余談ですが、ここで僕のスマホは電池なくなりました。古過ぎてもうあかん・・・替え時)

 

爽やかなドアマンに見送られ、再び山中を北へ進みます。

(写真は先を行く友人の背中)

美味しいものでお腹膨れて、足が軽い!

友人のスマホの助けで道をしっかり確認し、山道を進むと・・・

(この辺りまでまた風車群は視界から消えてました、山の上にあるのに、案外見えないものです)

出た!!!!

ゆっくりと回っている・・・

かなりの大きさであることを近づくほどに感じます。

やっと、到着しました!!

南あわじウインドファーム!!

中に入って見学することが可能です!

おおぉ・・・まっ白。ブレード(羽根)がまさに剣みたい。

海に面してて・・・ゆっくり回ってる風車と相まって雄大です。


回っている音、ほとんどわかりませんでした。想像していたよりだいぶ静かです。ときおり風車が回る音とは別のモーターの作動音のようなものが聴こえました。これは後ろ姿ですが、羽根の付け根の箱のようなもの(ナセル)やブレードの形、真っ白なペイントなどから総じて現代的なスマートさを感じました。

見学するには、やはり山道を登っていく必要があります。


職員さんが、眺望がいいのでと勧めてくださった15号機に近づいて行きます。

太陽がいい感じの位置に。

先を行く友人との対比で風車の巨大さがわかります。ここの風車を見たとき、本当にすげえ!と心から思いました。

上手くつなげられませんでしたが、海がよく見える場所に立っていた風車を見上げて撮ってみました。太陽を綺麗に背にして、幻想的な雰囲気を放っていました。が、僕の写真ではやはり雰囲気を伝え切れません。

一つが神戸のポートタワー並みの大きさの風車が15機もあるそうです。まだまだ奥まで行けたのですが、早く自転車レンタル屋さんに電話しないといけないし(レンタル時間超過の前に事情を説明したかった)、荷物を預けている福良にあるロッカーの営業時間に帰れなくなる、ということで今回はここまでであきらめました。

ブレードの展示。超デカい
ブレードの展示。超デカい

もうええわ!と思われるかもしれませんが、最後にまたハプニングが待っていました。

レンタル屋さんと連絡はとれたものの、自転車は運べるが人は運べない(助手席に乗せても一人だけ)とのことで、歩くか、タクシー呼ぶしかないという状態に!

ああ、僕が無計画なのが悪いんだもの。適当過ぎるサイクリング計画。予想よりはるかに大変な道のり。ママチャリで山越えて普通ここまで来ないのでしょう。自転車もカンカン照りの山道を高速で駆け下りたり、無理して登ったりパンクもするのでしょう。友人には無理させて、電話まで借りる始末。とてもとても歩いて帰れないし、わかりました!僕がタクシー呼ぶよ!!!

と、覚悟を決めたそのとき!!!!

職員のお兄さん「自転車も積んで送ってあげる」

!!???!!ほんまによろしいので!?!!

本当に送って下さいました・・・!!!!

日々の風車点検の仕事で真っ黒に焼けた、髭が印象的なお兄さん、バンの後ろに積んだハーネスなど仕事道具を事務所に下ろし、自転車二台を見事に積んで下さり、僕ら二人を福良まで乗せて帰って下さったのです。

車内で、いろいろ風車のお話をして下さいました。

この南あわじウインドファームの15基の風車の出力はそれぞれ2500kwで、できた当時日本でもこれだけ大きな風車を揃えている所は珍しかったそうです。その後もしばらくは大きさでは負けなかった。でもその理由は、この2500kw発電の機種が故障が多いことがわかり、その為出力1500kwの小さめの風車が全国で使われた為だということで、興味深い話だと思いました。最近はまた3000kwとかのさらに大きなものも使われてだしているそうです。

他にも、自分は風車の中を登って点検・修理する仕事をしているが、風車は大きいものには昇降補助装置があることが多いのに、ここのは付いてなく、100m近くある高さを梯子で上り下りしてる、など。風車の中は下から空気を上に向かって換気する装置はあるものの、夏場は入ったらすごい熱気らしく、本当に大変な作業のようです。

見学者の中には、小学生の風車博士がいて、逆に質問するくらい風車に詳しいんだとか。その子は南あわじウインドファームの風車の形が好みだそうで、何度か訪れているらしいです。

ついでに、僕ら二人みたいにママチャリで見学に来たやつは、これまでいなかった(笑)そうです。情けないような、ちょっと誇らしいような(違う)


お兄さんは福良のローソンで僕らと自転車を下ろしてくれ、勿論僕らはお礼を言ったのですが、あまり気にしないでいい、よかったらまた来て、と去って行かれました。

今度また、きっと次こそは風車残りも全部、必ず見に行かせてもらいます。


職員のお兄さん、本当にほんとうに、ありがとうございました!!!

その日泊まった宿からも風車が見えてました。
その日泊まった宿からも風車が見えてました。

そのあと、片井オートサービスに自転車を返しに行きました。状況は伝え了解をもらっていたのですが、レンタル時間は大幅に超過しており、当然支払うつもりでした。

それがなんと、パンク修理代だけでよいと言ってくださり・・・

なんだか今回の旅行では、会う方皆さん本当に優しい方ばかりで、助けられっぱなしでした。

その夜は福良の民宿とみ栄荘でゆっくり休み、次の日朝にはバスで神戸へ戻りました。

 

長々と書いてきましたが、読んで下さった方どうもありがとうございました。計画はやはりちゃんと立てないといけないと、身に沁みました。

多くの方の暖かさに支えられ、僕のこの旅の目的はひとまず達成できました。友人にも迷惑かけましたが、ちょっとは楽しんでくれてたんじゃないかと思ってます。室津の海、南あわじの風車、行く前より好きになりました。もしこれを読んで興味が湧いた方いらっしゃったら、ぜひ行ってみて下さい!

それでは、玉置寛明音楽制作所の全然音楽じゃない内容の日記でしたが、お付き合いありがとうございました!!制作もこれまで以上に気合入れて頑張ります!!M3-2015秋にてインストCD第二弾頒布します!ぜひお越し下さい

参考:南あわじウインドファームホームページ

http://www.cef.co.jp/about/wind_awaji/